ケースのワークショップ「研究がうまくいかないのは誰のせい?」を開催いたしました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
当日の様子を、主催者の感想もまじえてご報告します。
————-概要————-
日時:2011年7月27日 · 20:00 – 22:00
場所:博士のシェアハウス(本郷三丁目)
誰にも悪気はないのに研究がうまくいかない…そんな、多くの研究室で起こりえる
状況を描いたリアルなケースから、研究室の運営について考えます。
詳細な情報:こちらから
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【レポート】
当日の活動は、本プロジェクトで作成した「研究がうまくいかない
のは誰のせい?」というケースの文章にもとづいて行われます。
このケースの登場人物は、修士1年の「大木昌子」。
そして登場人物は昌子の研究室のメンバーたち。
昌子はいたって真面目な大学院生で、昌子の指導を担当する
助教の斉木は優秀な研究者。ボスの広尾教授も、一分野を築いた
研究者としての誇りと信念を持って学生指導にあたっています。
一見、学生の研究がうまくいかない要因はなさそうなのに、昌子
は最近「研究室に行くのが嫌だな…」と感じるほど悩んでいます。
当日の活動は、大きく3つに分けられます。
①ケースを読み、順位をつける
まずは、個人でケースを読む活動を行います。このケースでは、あからさまな
悪者は登場しません。そのため、「誰のせいか?」で5人の登場人物を
ランクづけすると、参加者の方の価値観の違いが浮き彫りになります。
②登場人物の「責任」を考える
それでは、それぞれの人になぜその順位をつけたのか?
どのような責任があるのか?
順位が下(あまり責任は無い、と判断された登場人物)でも、あえて考える
とどのような問題点があるか?
…こうしたことを考え議論してみると、
- 教授(助教、先輩、同級生)であるとはどういうことなのか。
- 研究がうまくいくってそもそも何なのか。
- 研究室で一緒に研究することにどんな意味があるのか。
まで話が膨らみます。
興味深いのは、ケースの文章にもとづいて話しながらも、参加者の方の研究(室)の
経験が垣間見える議論になることです。
③問題の解決方法を考える
さらに当日は、ケースの中で起きている「問題」をどうすれば解決できるのかを議論
します。
ここでの議論で興味深いのは、「こいつが悪い!」と上位にランクインしていた登場
人物ではなく、それ以外の人物について「○○ができる」というアイデアが多くでたり
することです。
このワークショップに関しては、正解の意見はありません。
研究室は多様であるという前提を踏まえつつ、「ケース」という土台をもとに、
研究室について深い議論すること自体がまず目標になっています。
7月27日の会も、社会人学生の方、特定の研究室に所属せずに研究を
していらっしゃる方など、多様なバックグラウンドの方にご参加いただき、結果
として、自分が直接の経験から得るものも豊富な“研究室を見る視点”が身に
ついたのではないかと思います。
また、今回の新たな試みとして「ウェブ参加」という開催方法を試しました。
そのため、海外からも参加が可能になり、新たな可能性が拡がりました。
参加者の皆さま、ありがとうございました。
[岡本絵莉]






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