先日、東京大学本郷キャンパスの情報学環・福武ホールで開催された「Utalk」に参加しました。Utalkは、東京大学のいろいろな研究者の方とカフェでお茶をしながら気軽に話すイベントです。
今回参加したのは、テーマが「大学ってなに?」だったからでした。ゲストは情報学環の前学環長、吉見俊哉教授です。「知識」をキーワードに、大学の誕生、変容、新たなコンセプトについてお聞きしました。
個人的にはお話しいただいた内容のうち、戦後の大学激動の流れ(1949年の戦後改革→1968年の大学紛争→2004年の大学改革)も、とても興味深く感じる内容でした。こうした大きな流れでは見えにくいけれど、研究室のような研究・教育の現場にも、その時々にドラマがあったに違いありません。ワクワクします。ただ、それ以上に心をひかれたのは、今は大学がある意味で「死」に、また「生」まれかわる時期なのでは、という内容です。
中世のヨーロッパで誕生した大学が近世の印刷革命を経ていったん死に、そして19世紀のドイツで始まった、研究型大学(フンボルト理念)という新しい大学概念、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学から誕生した大学院というシステム、そして帝国大学から始まる日本での大学の発展。今、大学の爆発的な数の増加や“知識のデジタル・ターン”で、「大学ってなに?」ということが改めて問われている、といったことをお話しいただきました。
この問いに関して、今は一学生として大学に関わっており、研究室という小さな現場を対象に研究、プロジェクトをしている私としては、大学の教員や学生それぞれにとっての「大学ってなに?」がとても気になりました。いや、個人にとってはむしろ、「大学」という大きくてボヤっとしたものよりも、自分のすぐ近くの、顔が見え、自分に直接関わりがある範囲、つまり研究室(実際にはそれ以外もあり得ますが)がどうであるか、が、自分と大学との関わりでは大事なことなのではないか?と。
これについて、先生や学生それぞれの方はどう考えているのかをお聞きしたいです。みなさんにとって研究室(本プロジェクトは研究室対象なのでとりあえず研究室に限定)って何なんでしょう。こういうことをメンバーが考え始めた時点で、良くも悪くも研究室が変わりつつあると思うのですが、もしも何かモヤモヤがあるとしたら、「研究室ってなに?」は、使える問いではないかと思いました。
[岡本絵莉]





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