大学研究室の歩き方講座

【スキット】新4回生のテーマ決めによくある風景 その1

教員「というわけで、本研究室の研究テーマ紹介でした。今からテーマ事に別れて質問タイムにします。」

4回生「あ、あの・・・ このテーマに興味があるんですけど・・・」

院生「はいはい!このテーマではね、とにかく実験を中心にやっててね!」

4回生「(うわ。テンション高!) はあ・・・ 実験とデスクワークとどっちが多いですか?」

院生「実験は朝から晩までやることもあるんよね!デスクワークももちろん大事よ!○○の実験のあとのパソコンでの解析がこれまた大変大変!それで、7月の時期は毎年ゼミ発表があって、そのときは・・・ベラベラベラベラ」

4回生「(なんか、大変そうやな。この班、やめとこかな)」


岡:研究テーマ選択のシーンですか~ シーズンですね.

宮:はい.この4月の時期は日本中の大学でこのようなシーンが見られることでしょう。

岡:今回はどこにポイントがあるのですか?

宮:「作業内容のことしか質問しない4回生」です。

岡:スキット内では、実験とデスクワークとの作業配分について尋ねていましたね。

宮:はい。はっきりいって、作業内容はテーマ選択にあたってそれほど重要ではありません。なぜなら、研究は進行していく過程でどんどんフェーズが変化していきます。実験ばかりやるときもあればデスクワークばかりをやるときもある。

岡:でも、実験が好きな人は実験ばかりやりたいんでしょ?

宮:もちろんそれはあります。実は今回はその質問をした4回生に改善をお願いしたいのではなく、研究紹介をした教員と院生に対して要求したいことがあるのです。

岡:え?それはどうゆうことですか?

宮:4回生が研究内容を把握できないのは当たり前です。その証拠に、4回生からでてくる質問は研究内容についてではなく”作業”についてでしたよね.

岡:確かに!では,テーマ選択はどうやったらいいのですか?

宮:はっきりいって,研究テーマはなんでもいいんです.大事なのは「どの先輩とコンビを組むか?」です.

岡:具体的にいうと?

宮:では,ここでマジカル・メソッドを!

黙って俺についてこい!

岡:古!

宮:まずはスキットをご覧下さい.


教員「というわけで、以上が本研究室の研究テーマ紹介でした。今からテーマ事に別れて質問タイムにします.質問タイムにあたっては,まず各テーマを担当する院生の紹介をします! A班はM2の○○くん,タイガースファンで体育会系ボート部です.次のB班は・・・」

4回生「おー 僕が興味あるあの研究テーマはあのボート部の院生さんが担当しているのか.ちょっと話しを聞いてみよう.」

院生「はいはい!このテーマではね、とにかく実験を中心にやっててね!」

4回生「(うわ。テンション高!) はあ・・・ 実験とデスクワークとどっちが多いですか?」

院生「そうだね.実験は朝から晩までやることもあるんよね!デスクワークももちろん大事よ!○○の実験のあとのパソコンでの解析がこれまた大変大変!それで、7月の時期は毎年ゼミ発表があって、そのときは・・・ベラベラベラベラ」

4回生「(よくしゃべる人だな)研究は一人でやるんですか?それとも先輩と一緒にやるんですか?」

院生「最初のうちは一緒にやるよ.僕も先輩から丁寧に教えてもらったからね.だから,コツだけをぱっぱと教えるのではなく,大きなミスをしないようにしっかりと教えるから.」

4回生「(なんか、大変そうやな。でも,この体育会系のノリは嫌いじゃない.僕もスポーツやってたし.この先輩とならたのしくできるかも)」


岡:すばらしいですね!なんだかうまくいきましたよ!

宮:はい.大事なのは「どの研究をやるか?」ではなく「誰と研究をやるか?」です.はっきりいって,卒業してもその研究を続けるという人はまずいません.博士課程までいったとしても,研究テーマを変えることはままあります.

岡:つまり,研究以外で何を学ぶか?が大事なんですね! これはこれまでずっとこの歩き方講座で述べてきた主張ですね!

宮:そうです!自分の興味で研究を選ぶのも大事です.しかし,「この人とならうまくいけそう.いろいろ吸収できそうだ!」といった人物のそばにいることも とても大事なんです.ましてや,4回生ではじめて研究テーマを決める時なんて,その研究のほんの一部しかしらないわけでしょ.表面的な事実だけで選択する ぐらいなら,どの人といっしょに研究をやるか?どの先生の研究室にはいるか?といった観点から選択するのもアリというわけです.

岡:なるほどー.でも,そうすると全然後輩ができない班とかができるんじゃないですか?それってかわいそう..

宮:それは仕方がないことです.そうならないためにも先輩院生はしっかりと研究を行い,自分自身を磨く必要があります.就職する際にもそうゆう総合的な「人間力」をかわれて就職するのですから,この努力は決して無駄ではありませんよ.

岡:なるほど!みなさん,ぜひ使ってくださいね!

今回の学び For 教員

教員はなぜか成績がいい学生が研究室にはいってくると喜びます(笑 理由もわからなくはないですが,その成績優秀な子が研究ができるとも限りません し,どんな子でも研究にのめり込ませることこそが教員の仕事だと思ってます.学生をのめり込ませるために大事なことは何か?このいきいき研究室増産プロ ジェクトを通して全国の教員のみなさんと一緒に学んで行きたいです!

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