(卒論締め切り5日前)
院生「先生、卒論のチェック、お願いしていいですか?」
教員「お!やっと持ってきたのか・・・ どれどれ。(5分後) なんだこれ~?! 文章が全然”論文調”じゃないよ!それにこの実験結果から、本当にこの結論が主張できるのかい??」
院生「その点は、○○というつもりで記載したんですが。。」
教員「いやいや。君の”つもり”は聞いてないよ。そう書いた理由はどうでもいい。この記述をよんで僕は疑問がでた。それだけなんだ。」
院生「・・・」
教員「だいたい、この論文そのもののストーリー、つまり、論理展開がおかしいよ!完成はまであと5日しかないのに。。。 なんでもっと早く持ってこなかったの?!」
院生「一通り完成してから見ていただこうと思って。。。」
教員「それが一番悪い選択だったんだよ!」
院生「え!?」
岡:非常にタイムリーな話題ですね(注:この原稿を書いてるのは08年1月末)
宮:はい.書く方にも思わず熱がこもりました。
岡:学生さんは先生に何度もチェックをお願いするのが申し訳ないと思ったから、一通りできてからチェックにいったんですよ。なぜそれが悪いんですか??
宮:「一通り出来てから先生にチェックを依頼する」。これは、論文の質を落とし完成までの時間を長くする、最悪の方法なんです。
岡:どうゆうことか全く分かりません。。。
宮:はい.論文作製でもっと大事なのは論理展開です。そこがしっかりしていれば8割完成したといっても過言ではありません。論理展開さえ出来ていれば、あとは書くという作業だけになるんです。書く作業は簡単です。何を書くか?が大事なんです。
岡:なるほど。そこを先生と相談せずに「書く作業」に移った。。そこを先生は指摘しているわけですね。
宮:その通りです。つまり、せっかく書いたのに論理展開がダメだとまた一から書く作業になります。これが極めて無駄なんですよ。
岡:あと、スキットにでてくる「論文調」ってどうゆうことですか?
宮:これは卒研生などに非常によく見られる問題点です。論文に記載してある文章が口語体に近いんですよ。例えば、
「○○というプロセスは極めて高価なものになっている」
「○○に着目した技術はまだない」
「○○が小型化していくにつれ、・・・」
宮:これを論文調に直すと、
「○○というプロセスは極めて高価である」
「○○に着目した技術は未だ存在しない」
「○○の小型化に伴い・・・」
岡:ほー!おもしろいですねぇ。
宮:はい。近々、この論文調辞典を作ろうかと思ってます(笑 「口語調→論文調リスト」の専用サイトを立ち上げて、卒論を書く学生にまずチェックさせるのです(笑笑 以上を踏まえ、今回のマジカルメソッドは・・・
先生を使おう!
岡:ではスキットをご覧下さい.
(卒論締め切り10日前)
院生「先生、卒論内容の流れをフローチャートにして持ってきました。チェックお願いしていいですか? まだ得てない実験結果のところは空白にしてます。」
教員「お!どれどれ。ふんふん。シンプルな論理展開でわかりやすね。あ、でもこのグラフはこっちの章にもってきたほうがいいんじゃないかな?あと、この結果から得られる結論を箇条書きで書いてあるけど、○○って場合を考慮してないよ。」
院生「あ。本当ですね。分かりました。修正します。」
教員「あと、緒言の目的のところに”□□の開発”ってあるけど、結論の章では”□□の解明に成功した”って論調になってる。つまり、最初と終わりがつながってないんだ。開発が目的なら結論は”開発できたかできないか”を書くんだ。」
院生「なるほど。それが論理展開ってやつですね。わかりました!」
教員「まあ、そこを直せばだいたいいいよ。この方向性で進めてみて。」
院生「わかりました! では、またざっとできたらチェックに伺います!ありがとうございました!」
(その後、この学生は締め切り2日前に卒論提出したとさ・・めでたしめでたし)
岡:すばらしいですね!締め切り2日前に提出できたなんて!
宮:人間は思いこみが激しいので、自分で書いた文章は自分ではチェックできないものです。うまく他人を使うことで自分の作品に客観的な視点を取り入れる。ここが大事です。これが効率的に論文を作成するコツです。
岡:それに加え、論文作成は「狭く深く」すすめるより、「広く浅く」すすめたほうがいいって事もいえますね!
宮:そうですそうです。
岡:卒論、修論を提出するみなさん、ぜひ活用してくださいね!!
宮:なお、「論文 書き方」などで検索すると、山のように論文書き方サイトが出てきます。それをざっとみてから執筆作業をすることをおすすめします!
今回の学び For 教員
論文の書き方を教える。。。これは学生に学んでもらなわいといけない必須スキルの一つですよね。その学習方法に苦労しておられる先生方は、論文の書き方サイトや一般の書籍を活用されてはいかがでしょうか? わざわざ作製しなくても、活用できるものがいっぱいありますよ!





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