大学研究室の歩き方講座

【スキット】教員をいらっとさせる場面 その1:意見を言うとき「でもそれは・・・」から始める学生

研究打ち合わせにて

院生「というわけで,今,□□について困っているんです.」

教員「あ.例えば,こんなアイデアなんかどうだろう!」

院生「あー.でもそれは○○の箇所の接続部分がうまくできないんじゃないですかね...」

教員「だとしたら,こうゆうのもあるな!」

院生「でも,そんな部品の市販されてないでしょう.」

教員(むむむ.なんで批判ばかりなんだ!!!言う気がなくなるよ...)」


岡:研究の打ち合わせでの一こまですね.今回はなんか抽象的な感じがします.

宮:このネタは僕のおもい入れが強いです.

岡:どうしてですか?

宮:僕のまわりにそうゆう人が多いんですよ.学生にも教員にも.

岡:そんなこと言ったら,これを読んだ宮さんのまわりの人,ドキ!っとしてしまいますよ(笑) うーーん.でも,結構,気にしていないと普通気付きませんよね.あ,あの人はいつも「でも,」で始まる..なんて.

宮:今度,ちょっと意識してみてください.無意識に否定から入る人を.

岡:あ,わかりました!「無意識」がポイントなんですね.

宮:そうです! 自分の意見を言うとき無意識に否定から入ってしまってる.怖いですねぇ.

岡:例えばどんなパターンがありますか? 否定から入るパターン.

宮:例えば..

でも,それは・・・無理なんじゃないですか?(可能性否定パターン)
それって・・・だけでしょ?(限定パターン)
そんなことないですよ....って人もいますよ(例外パターン)

宮:これらの文章の後に自分の意見を述べる,という感じですね.言われた相手はすごく話そうとする気が失せるんです.そして,「この人には話しても無駄かも..」「この人とは新しいチャレンジはできないかも..」そこまで感じ取ってしまうものなんですよ.

岡:確かに,言われてみるとそう感じますね.

宮:そこで,このマジカル・メソッドを!

もしもボックス~ぅ(ドラえもん風に)

岡:もしもボックス~ぅ(ドラえもん風に),ですか?

宮:はい.まずはスキットをご覧下さい.


研究打ち合わせにて

院生「というわけで,今,□□について困っているんです.」

教員「あ.例えば,こんなアイデアなんかどうだろう!」

院生「なるほど.おもしろですね.○○の箇所の接続部分をうまくするとかなりいけるかも...」

教員「だろ? あとは,こうゆうのもあるな!」

院生「あー いいですね.そうゆう市販品があれば最適ですね.」

教員「よし,ちょっとカタログを調べてみるか!」


岡:すばらしいですね!先生のりのりです!

宮:まさにマジカルメソッドです.こうゆう楽しいディスカッションを毎回行いたいものです!

岡:ポイントはどこでしょうか?

宮:すでにおわかりかと思いますが,まずはその話に乗るんです.「いいですね!」「なるほど!」などは,相手を盛り上げる効果があります.そしてその後 に,自分の意見を「仮定」に置き換えて発言するんです.つまり「もし・・の点がクリアできれば,かなりいい結果が得られそうですね」「・・の点が気になり ますが,そこは何とかする方法もありそうです」などなど.

岡:なるほど!なんか,否定的だった意見がいっきに前向きになった感じなりますね!

宮:そこです.そもそも前向きな人,ゆとりがある人,柔軟な脳みその人などは「でも・・・」から始まる意見なんてあまりいわないもんです.否定から始める人は,どこか「守りの姿勢」「ひがみ」などの意識があるような気がします.

岡:いったん相手を受け入れる.その受諾の心が必要なんですね.

宮:はい.相手を受け入れることで初めて議論が成立し,核心を突いた身のある対話がなされるのです.

岡:それがWin-Win関係ってことですね.みなさん,ぜひ使ってくださいね!

今回の学び For 教員

僕がいつも非常識な意見をばかり言うせいか,よく学生から「でもそれは...」とかいわれるんですよ.. それが悲しくて.. 我々教員のコンセン サスとして「まずは制限を設けずに(常識にとらわれずに)いろいろ考える!そこから新しい発想やヒントがみつかるのだ」というものがありますよね.失敗か ら学ぶというセンスに近いかも知れません.それを学生と共有したい..すごくそう思うわけです.

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