院生「先生,ちょっといいですか.この前の解析の結果ですけど..」
教員「はいはい」
院生「全然,うまくいかないんですけど!(怒」
教員「・・・(なんか怒っているように見えるのは気のせいか・・?) ぐ,具体的にどうゆうこと?」
院生「これがその結果です!」
教員「(いや..これだけぽんとわたされても,ちょっと理解できないが・・ っていうか,なんでちょっとキレ気味なんだろう.どうしたらいいものか..)」
岡:今回は学生とのMTGですね.ちょっと困った状況なようです.
宮:はいそうです.今回は学生の様子がちょっとおかしいでしょ?
岡:これはどうゆうことですか?怒っているようですね.
宮:はい,怒っているのです.
岡:何に対して怒っているのでしょうか?
宮:そこです!そこが今回のポイントなんです.学生は何に対して怒っていると思いますか?
岡:そうですねぇ.. 先生に対して怒っているような・・・
宮:そうです!先生に対して怒っているのです.
岡:そうなんですかぁ で,先生は何か悪いことでもしたのですか?
宮:そこです!実は,何も悪いこともしてないし,失敗もしてないのです!
岡:あのー 全然話がみえませんが・・・
宮:解説しますと,この院生は解析がいかないことを教員のせいにしているのです.
岡:ということは,その解析は先生が命じたことなのですか?
宮:それはこのスキットだけではわかりません.しかし,仮に教員が命じたことであろうが,学生がやろうとしたことであろうが関係ありません.この学生は,結果がうまくいかないことにたいして,不満があるのです.それを”なんとなく”教員のせいにしてしまっているのです.
岡:それは困った状況ですね.
宮:はい.そもそも研究に答えはありません.前人未踏のことをやるから研究なのです.したがって,失敗は当たり前のこと.成功するほうががめずらしいものです.
岡:つまり,この学生さんは研究というものを理解していないと?
宮:そうですそうです.正確には「理解していない」のではなく,「研究というものを体感している過程」ということです.具体的に言いますと,学部時代の講 義や実験実習では「答えのある問い」を数多くこなすことで基盤的な問題解決能力を習得します.ところが,研究は全く異なる世界! 彼は,まだ新しい世界に なじんでおらず,研究においても「答え」がすぐにでてくると思っていたのでしょう.
岡:それではどうしたらいいのですか?
宮:そこでこのスキットです
感情には感情で返す
岡:ではスキットをご覧下さい.
院生「先生,ちょっといいですか.この前の解析の結果ですけど..」
教員「はいはい」
院生「全然,うまくいかないんですけど!(怒」
教員「なに?うまくいかない?そうかうまくいかないのか!どんな結果なんじゃ~??」
院生「これがその結果です!」
教員「これか!ほー!全然あかんな!」
院生「そうなんです.全然だめなんです.」
教員「よっしゃ,じゃあ,具体的にどんな条件で解析したのか,具体的に話しきこか~」
岡:学生さん,なんか落ち着いてきましたね!
宮:はい,そこです.感情的な相手には冷静に対応すると一般的に思われていますが,そうとも限りません.感情的な相手に「まあまあ,落ち着いて」などいう と,「この人は,僕の気持ちを理解していない!」となりますます「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!」と感情的になります.
岡:なるほどー
宮:とにかく,まずは相手を「受諾」すること.(うまくいかないんです!)→(うまくいかないのかぁ!)といった具合です.そうすると,相手は「この人は僕の気持ちを受け入れてくれている」と感じてきて,だんだん落ち着きを取り戻すというわけです.
岡:なるほどー でも,そもそも,学生さんに「研究とはこうゆうものだ」ということをしっかり伝えておけばいいのでは?
宮:ギク.その通りです.やはり,研究室に配属した直後に一度しっかりと「研究とは何か?」をレクチャーをしておく必要があるかと思います.
岡:それについては,「研究室向けワークショップ」のページをご覧下さい!本「いきいき研究室増産プロジェクト」で行っている取り組みを紹介していますー では,みなさん,ぜひ使って下さいね!





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