大学研究室の歩き方講座

【スキット】教員がイヤな言葉その4:忘れてました

スキット: 教員がイヤな言葉 その4


院生「・・・以上で,学会発表練習を終わります.」

教員「あれ? 前回の練習の時に指摘した○についてなおしてないじゃん.△のスライドも前のまんまだよ!?」

院生「あ.はい.忘れてました.」

教員(せっかく修正箇所を直しても全然僕の言うことを聞いてくれてない・・ 教育のしがいがないなぁ..泣)


岡:今回はプレゼンの推敲段階での出来事という設定ですね.先生,がっくりきてますね.

宮:学会発表など研究室以外の場所で発表するときは,たいていプレゼンの事前練習が行われます.時間的にゆとりがないため,1回だけしかリハをやらない研究室がほとんどではないでしょうかね.特にはじめての学会発表のときなどは2,3回は必要だとは思いますね.

岡:なぜこの学生さんは修正を忘れたのでしょうか.先生からの指摘がとても多いのですか?

宮:そうですそうです.一般的に指摘の箇所はとても多い.発表の大まかな流れについての指摘に加え,字のサイズや色など超細かいところまでちくちく指摘する教員がわりとおおい.

岡:え~.若干うっとーしーかも.

宮:はい.そうです.ここもサイエンティストとしての特性が色濃く出てる部分なんですね.つまり,学生のセンスを認めない,自分のセンスに染めようという傾向にあるのです.

岡:先生のセンスがよろしくない研究室の学生さんにとっては,たまったもんじゃないですね:笑.笑い事ではないですけど.そうゆう場合,どうしたらいいでしょうかね.

宮:いくつか方法がありますが,一つは「教員に従う」.やはり,卒業認定という意味で最終的にその学生を評価するのは先生ですから,その先生の言う通りに することが長期的にみて最も効率的といえます.もう一つの方法は,「教員の意見を取り入れつつ,自分のセンスを守る」という高等テクもありますね.

岡:なるほど.あ.すいません.話しをスキットに戻しますが,これって,結局,忘れなかったらいいですよね.それに,この場合学生が逆の立場でも先生のような感情がおこるでしょうね.

宮:言ってしまえばそうです.で,ここではこのマジカル・メソッドを!

チーム戦

岡:チーム戦,ですか...?

宮:はい.このような場合は研究室の学生全員がチームとなって先生に対抗しましょう.つまりこうです.リハのとき先生から山のようにくる指摘をその発表者がすべて覚えることあるいはメモを取ることは不可能です.そこで,別の学生が議事録しておくのです.

岡:あ.なるほど.協力しあうわけですね.

宮:これで「忘れた」というイージーミスは格段に減ります.では,スキットをご覧下さい.


院生「・・・以上で,学会発表練習を終わります.なお,前回のリハで指摘を受けた○と△のスライドに関して,ちょっとまだ手をつけられていないのですがこのように考えてます...」

教員「OKOK.じゃあ,またそこだけでいいからできたら見せてくださいね.」

院生「わかりました.」


岡:若干,無理矢理スキットを作った感がありますが,すばらしい結果ですね!

宮:まあ,とにかく今回は学生は協力し合うことの重要性を伝えたかった分けです.なお,さらに一つ上の”できるヤツら”なら,学生のみでリハをして精査してから,先生に見せるということもするかと思います.

岡:ぜひみなさん,使ってくださいね!

今回の学び For 教員

スキット「しませんでした」で説明したように,「研究会のルール」に学生同士で助け合うという項目を入れればあらかじめ対処できると思います.そもそもよく考えてみたら,教員が教えていないことを学生に求めてもそれは無意味ですよね:笑

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