隣の研究室~とある大学院生の日記~

とある大学院生の日記(17)

<前回までのあらすじ>
研究室見学の説明会、4年生、襲来。

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説明会のために借りた講義室はスクール形式になっていて、
真ん中の一番前の机に、
プロジェクターと操作用のパソコンが置かれている。

前の黒板の前に、白いスクリーンが垂れ下がっていて、
プロジェクターからの映像が映っている。

佐藤は、そのプロジェクターのすぐ横、
映像が影にならない場所に立っている。
山野はじめ研究室のメンバーは、
ドアに近い方、一番前の席に座り、
佐藤が手鏡で前髪を直す仕草をぼんやりと見つめていた。

10時5分前になると、講義室のドアの向こうが
なにやらざわざわとしてきた。
どうやら4年生がやってきたようだ。

山野がドアを開け、
「もう入ってていいよ」というと、
ゾロゾロと学生が入ってくる。
結局、集まったのは全て男子であった。

佐藤は一瞬、残念そうな表情を浮かべたものの、
咳払いをして、おもむろに説明を始めた。

山野が、電気を消そうと、
ドアに向かったそのとき、突然、ドアが開いた。

「すみません、遅れました!」

普段聞き慣れないアニメ声に、
思わず目を向ける男子達。

山野が後ろを振り返ると、佐藤が、
右手の親指をグッと立てているのが見えた。

(つづく)

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