<前回までのあらすじ>
山野、工学部美女軍団に思いを馳せる。
誰か俺の研究室に入ってくれ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「おはよざいまーす、山野さん」
研究室に入ると、後輩の佐藤が声をかけてきた。
今年から山野の研究室に入ってきたM1である。
去年まで、プレイボーイが多いと評判の、
渋谷にキャンパスを構えるF大学に在籍していたが、
佐藤の容姿を見れば誰もがその出自に疑いを持たないほどの
さわやかさを身にまとっていた。
佐藤からほのかに香る香水に鼻がひくひくしてしまう自分に、
山野は一抹のふがいなさを感じた。
「今日の研究室見学の準備、できてる?」
「ばっちりですよー、まじで」
佐藤は、研究室に来て間もないにもかかわらず、
今日の研究室見学での説明担当に抜擢されていた。
というか、おとといの研究会で、佐藤が自ら立候補した。
本来であれば、学部時代から研究室にいる
いわゆる生え抜きのM1が説明担当をするのが普通なのだが、
研究会で佐藤がふるった、以下のような熱弁により
佐藤が担当することになった。
「何かを学ぶために最も効率的な方法は、教えることなんです。
僕は、4年生にここで行われている研究を説明することで、
ここでの研究を少しでも早く学びたいんです!」
いや、熱意は分かるんだけど、
初日の説明は別の学生に任せた方がいいのでは、
という慎重派の意見が多数を占めたが、
教授が佐藤のこの発言に痛く感動してしまい、
「やってみなさい!佐藤君!」
と、ゴーサインを出たために、実現した。
研究会の後、さりげなく佐藤に本心を
問いただしてみると、佐藤は、
「だって、俺この大学に誰も友達いないんすよ。
寂しいんすよまじで。説明担当をしたら、
4年生と仲良くなれるかもしんないじゃないっすか」
と、しれっと答えた。これがF学院大学の底力か。
山野は感銘を受けていると、佐藤は続けた。
「それと、今年の4年生にはメッチャかわいい子が
いるんすよね。お近づきになりたいじゃないっすか」
恐るべし佐藤!
(つづく)
<前回までのあらすじ>
山野、工学部美女軍団に思いを馳せる。
誰か俺の研究室に入ってくれ!
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「おはよざいまーす、山野さん」
研究室に入ると、後輩の佐藤が声をかけてきた。
今年から山野の研究室に入ってきたM1である。
去年まで、プレイボーイが多いと評判の、
渋谷にキャンパスを構えるF大学に在籍していたが、
佐藤の容姿を見れば誰もがその出自に疑いを持たないほどの
さわやかさを身にまとっていた。
佐藤からほのかに香る香水に鼻がひくひくしてしまう自分に、
山野は一抹のふがいなさを感じた。
「今日の研究室見学の準備、できてる?」
「ばっちりですよー、まじで」
佐藤は、研究室に来て間もないにもかかわらず、
今日の研究室見学での説明担当に抜擢されていた。
というか、おとといの研究会で、佐藤が自ら立候補した。
本来であれば、学部時代から研究室にいる
いわゆる生え抜きのM1が説明担当をするのが普通なのだが、
研究会で佐藤がふるった、以下のような熱弁により
佐藤が担当することになった。
「何かを学ぶために最も効率的な方法は、教えることなんです。
僕は、4年生にここで行われている研究を説明することで、
ここでの研究を少しでも早く学びたいんです!」
いや、熱意は分かるんだけど、
初日の説明は別の学生に任せた方がいいのでは、
という慎重派の意見が多数を占めたが、
教授が佐藤のこの発言に痛く感動してしまい、
「やってみなさい!佐藤君!」
と、ゴーサインを出たために、実現した。
研究会の後、さりげなく佐藤に本心を
問いただしてみると、佐藤は、
「だって、俺この大学に誰も友達いないんすよ。
寂しいんすよまじで。説明担当をしたら、
4年生と仲良くなれるかもしんないじゃないっすか」
と、しれっと答えた。これがF学院大学の底力か。
山野は感銘を受けていると、佐藤は続けた。
「それと、今年の4年生にはメッチャかわいい子が
いるんすよね。お近づきになりたいじゃないっすか」
恐るべし佐藤!
(つづく)
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